海外インターンの経験を生かして海外就職をすることができるか?

こんにちはJackです。

海外で働きたい人

日本の仕事環境が悪いので海外で就労、生活をしてみたいのだけど、海外インターンをすることで海外就職につなげることができるかな?

このような疑問に答えます。結論として、日本の大学に在学中のインターンを経て海外就職をするのは難しいですが、卒業後の海外インターンシップであれば、特に東南アジアにて海外就職の道が拓ける可能性があります。海外の大学に留学してから就職すると言う手もありますが、例えばアメリカのようなメジャーな留学先から現地就職するのは非常に厳しい道で、「新卒一括採用」のスキームがない国で就職するのであれば、一度日本で職務経験を積んだのちほかの国で就職するというのも一つの手です。いずれにせよ、入社ではなく手に持った職をもとに就職するのが日本以外の国では主流なので、専門性を身に付けることが一番大事です。職務経験をもとに現地に行って仕事を探すのがベストですが、日本にある転職エージェントで海外現地採用を斡旋しているところもにコンタクトするという方法もあります。

実際に日本の大学在学中と卒業後に海外インターンを行った私自身の経験と、私が海外就職の方法について調べたことを元に深掘りをしていきます。

日本の大学在学中の海外インターンの経験をもとに海外就職できるか?

私は日本の4年制の大学を卒業したのですが、大学3年の後期テスト終了後(2月)から大学4年の後期開始(8月)までの約半年間インドにある会社で日本市場向けの営業兼マーケティングとして働きました。在学中に長期のインターンをする場合は休学をするのが一般的ですが、私の場合は単位要件が緩かったので休学をする必要はなく、必修がなかった4年の前期の授業に一切出ないで大学は4年で卒業するという形にしました。日本で私の同世代の他の学生が就職活動に励んでいる間に海外インターンをした形です。半年間企業で働いたのであれば、たとえ在学中であっても英文の職務経歴書、通称CV (Curriculum Vitae) もしくはResume(レジュメ、英文レジュメ)といわれる自由フォーマットの世界共通の履歴書では職務経験として扱われます。CVではどこで働いていたか、雇用形態はどこかではなく、「何をしていたか」が最重要ですので、コンビニバイトの在庫管理はInventry managementとしてサプライチェーンの職種では職務経験としてアピールできます。

そういうことであれば大学を休学->海外インターン->海外就職をすることは、インターン先で気に入られればできないこともないですが、そこで働かないのであればかなり困難であるといえます。

第一に、大学を終えるために日本に帰る必要があるというのが問題です。 私は帰国後大学4年次にいろいろな求人サイトを使って仕事を申し込んでみましたがまるで音沙汰なしでした。結局バイトしつつ起業している友達の手伝いをしたりぶらぶら卒業後も過ごしていたのですが、日本で求職中の外国人と話をしていると、彼らは日本で仕事をするために東京に来て仕事探しを熱心にしていました。当時香港/シンガポールでの仕事を主に探していたのですが、現地に行かずたった6ヶ月しか仕事経験がないぺーぺーが日本で仕事を探しても全く見つからないのは明らかでした。アメリカで仕事を探すならアメリカに行くなりなんなり、今ならだいぶネットにも情報は落ちているとは思いますが、実際に行動してみないと就職先を見つけるのは難しいです。

第二に、海外で働くためにはビザが必要で経験6ヶ月しかない”Recent Graduate”(卒業したての人の意)にビザを発行してまで採用してあげようという会社はかなり少ないです。

言葉の説明

たとえばアメリカにいる友人は現地の会社に就労ビザのサポートをしてもらっています。彼の就労ビザを会社が申請する際には、彼の役職で求人広告をだして、それでもアメリカ人の雇用が不可能で彼しかいないから採用しているという証明をする必要があるということです。一方2012年ぐらいの話ですが、インドネシアでは日系企業が多く進出をしており新卒日本人でも採用したいと言う動きがあって就職を打診されたという大学生に会ったことがあります。東南アジアは比較的海外就職しやすいといえます。現地採用ですと給与が低い等の問題もありますが。

なお英国はかなり難しく、人材紹介会社職務経験豊富でも少なくとも27歳位にならないと難しいでしょう。サッカーの英国プレミアリーグで採用されたサッカー選手がまずオランダなどのリーグに飛ばされるのも就労ビザが出ないからです。中国の場合は少なくとも2年以上の職務経験がないと人材紹介会社に現地採用の求人でさえも紹介してもらえません。

とはいえ大学時代の海外インターン経験は日本の就職活動では使えるはずです。日系大手メーカーの東南アジア拠点で購買職のインターンをした大学生はそのメーカーに新卒で就職し購買部門に勤めていますし、私と同時期にインターンをしていた日本人の友人は軒並み優秀なキャリアを歩んでいます。私は日本式のキャリア構築をしなかったため具体的にアドバイスできませんが。

大学卒業後の海外インターンから海外就職することは可能か?

結論からいうと、東南アジアであれば難易度はそれほど高くないと言えます。私は大学卒業後、タイのバンコクで1年のインターンを現地の日系人材紹介会社にて経験しました。私の他にアメリカの大学を卒業して同じ会社で1年のインターンをしていたアメリカ人がいたのですが、彼女は同会社のシンガポール法人に就職をしていました。大学を卒業していればインターン終了後にその会社で採用してもらう、またその国で次の仕事の就職活動などができるので海外就職できる可能性は高まります。ただこれはバンコクの場合で欧米圏などでは専門のスキルがないと難しい可能性が高いです。人材紹介という仕事は職務経験も大事ではありますが、コミュニケーション力があれば誰でもできる仕事ですのでそういったキャリアパスもありえます。

私自身は日本での職務経験が大事だという結論になり、東南アジア全体で日本人現地採用の給与水準が低いので日本に帰国して外資系企業で就職先を探すことにしました。コロンビア人でインドでの1年間のインターンを経て現地就職した人も知っていますがそこも給与水準の問題で日本人には厳しいかと思います。

ただ私の知り合いで新卒でタイにて就職した人が数人おり、初年度は月5万バーツ、その後2年で7万バーツまで給与をあげて、準駐在扱いということで毎年1回日本への帰国チケットをもらえる扱いの人を知っています。月7万バーツでしたら月25万円程度と新卒2年目にしてはそれほど悪くないので、その人、および会社次第なところはあります。

ともあれ日本にいながら海外での仕事先を見つけるよりは、だいぶやりやすいはずです。具体的に現地の日本人や欧米人のネットワーキングイベントに参加して仕事を探していることをアピールしていくと話が舞い込んでくることがあり、そういったコネで就職した人も見てきましたし、現地の転職エージェントを通じた就職活動ができるのがなによりのアドバンテージです。

30歳を過ぎてからカナダで語学留学、その後現地でのインターンシップを経て日本で外資系企業に就職したという方もいらっしゃいます。LinkedInでいろいろな人の経歴をみるのと参考になります。

海外の大学に通ったのち日本以外で就職をする場合

このケースもすでに日本の外で生活しているというのはメリットです。英語圏での大学を卒業している=相当の英語力があるということを前提として、留学生向けにキャリアフォーラムがありこちらが留学組のメジャーな就職方法だと米国留学した高校の同級生から聞いています。ホームページはこちら。

https://careerforum.net/ja/event/

職務経験がなくても仕事が探せると言うのが一番のメリットで、インターンをしてこつこつ職務経験を積み上げるよりもこちらのルートで大企業に就職するルートも悪くないと思います。

ただこれを読んでいるあなたがすでに大学生だとちょっと厳しくて、高校生のうちに海外の大学に行く選択をして海外に出ている行動派に限られます。また、ボストンキャリアフォーラムが一番大きいイベントなのですが、参加企業の大半が日本から来ていて、日本の就職活動とあまり変わらないのがデメリットです。

専門性と語学を身に付けるのが世界中どこでも働けるようになる一番の近道

日本でどんな仕事をしているかと聞くと「〇〇株式会社で働いています」と答える人が多いですが、一般的に私の友人の欧米人や中国人は「今法律事務所の会計システムをつくっている」「ベアリング製品の設計をしている」という風に、「何をしているか」を答える人が大半です。○○という組織に所属していることはさほど重要ではありません。

私の場合は海外インターンを経てサプライチェーンのOEM営業を2年、その後製造業のある業界に特化して仕事を始めたところ、30歳になった時点でアメリカ駐在を打診されるまでになりました。これは特定の業界での営業職というスペシャリティが身についたから可能になったことです。

海外で働く、外資系企業で働くということは専門スキル+語学力が必要です。例えば日本にいる24歳の会社員が海外就職のために英語力を磨いたとしても、新卒での就職後2年間での仕事がただのコピー取りやお茶汲みだったら海外の企業/外資系企業への就職は不可能です。もちろん経験が営業補佐だけでもそこから転職することができることもありますが、応募要件に最低3年、5年の経験という項目があり難しいです。

まずは自分の働いてみたい会社や国の求人を読んでみて、そこで求められるスキルを調べることが第一ステップです。また、海外の大学に通ったとしても22歳から海外で働き始めるというのは簡単なことではないので、何歳ぐらいにはどこどこで働きたいというイメージを持つことが大事です。例えば国連のような国際機関で働きたいと漠然に考えている人もいるかもしれませんが、そこで働くルートは1つではなくて、ITのスペシャリスト、医師や看護師、エコノミスト、人事、などさまざまな立場の人がいて、自分のルートをこれでもかと考える必要があります。

まとめ

私自身の海外インターンの経験とそこで見たり聞いたりしたことを書きつづりましたが、根底にあるのは自分自身の人生とキャリア設計における考え方です。誰かのキャリアモデルを参考にすることはできても、なぞることはできません。これは大学に入るまでとそこから先のキャリア設計の違いです。日本企業に就職するのであれば自分の上司のキャリアをなぞることも可能かもしれませんし、よほど安定した企業でいまだに終身雇用が続いているのであれば誰かのキャリアをなぞることもまだ可能かもしれません。リスクが高くお勧めはしませんが。

転職会議

グローバルスタンダードのキャリア観を学ぶために、ライフシフトという本を読むことをお勧めします。テレビや雑誌などで識者が語る「人生100年時代」の元ネタになっている本で、全ての人に読んで欲しいです。この本の中でミレニアム世代の生き方は20代の間ひたすら海外で自分探しをするという風に書いていて、日本人にとってはあまり現実味がないかもしれません。しかし海外インターンをして24歳で日本で就職をした私にとってはごく普通のことです。昭和最後の年に生まれた私の周りの友人は、海外で留学やインターン、起業に挑戦などした後に26歳位で就職する人が多かったです。台北やバンコクなどの欧米人の多いゲストハウスに泊まれば24 – 28歳くらいで定職に就かず自分探しをしている人がたくさんいて、この本に書いてある通りの現実があります。昭和の価値観を今から学んでもあまり意味がなく、2030~2050年にかけて自分がどういう人生を歩めば良いのかというのを考える歳に大変参考になります。

海外インターン/就職を目指す方は当然英語力を高めているあるいは英語を相当熱心に勉強していると思いますので、英語版のリンクも貼っておきます。私も英語で読みましたが、それほど難しい語彙はでてこないので読みやすかったです。ただ分量が長く少しずつ読んで読了に2週間かかりましたが…

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