こんにちはJackです。
就職活動、転職活動での採用面接というと面接官の質問にいかにうまく答えるか、ということばかり多くの人は気にしてしまうのではないかと思います。転職活動が初めてという方は面接でどんな質問がくるのか?それに対してどんな回答をすればいいのか?ということを検索している人が少なくない印象です。これは無理もありません。サラリーマンをしていると、会社や職場の期待に応えるのが第一ですので、いかに面接官を満足させて希望する会社に自分がフィットしているかということをアピールするのが勝負だと思ってしまいます。しかしそれが本当に一番大事なことでしょうか?
私は転職活動を3回経験して6年で基本給を2倍にしましたが、自分からうまく質問をして主導権を握り、自分の望む転職先を見つけることが最も大切だと感じました。
この記事では転職の採用面接における候補者からの質問の大事さと具体的な手法について解説をしていきたいと思います。
1. 転職面接では候補者側から積極的に質問をした方が良い理由
1. 選ばれるより会社を選べ
まず第一に自分が主体となって会社を選ぶ立場にあるということを認識することが大事です。会社と自分自身は対等な関係であり、自分の仕事に対して給料をもらうというのがサラリーマンです。面接という場は試されているだけでなく自分が試す場です。私は新卒の就職活動を経験していませんが、おそらくあのような場にいるといかに自分を会社に合わせるか?どういう学生、エントリーシートが気に入ってもらえるかということばかりが気になって転職でも同じイメージを引きずってしまうのではないでしょうか?少なくとも今はリーマンショックの時のようにものすごい不景気で、正社員の仕事ができるだけで御の字というような景気ではないですし、ものすごく多くの会社、職場があるなかでへりくだる必要は全くありません。また、相手の質問に対応するのは守りであって、自分から相手に質問をして自分自身の転職先としてふさわしいかどうかしっかり見定める攻めの姿勢が大事です。
2. 思い込みを排除せよ
転職の失敗は往々に思い込みからきます。こんなはずじゃなかった!と思ったことは一度や二度ではないですが、そのほとんどは面接の時に確認することができました。特に現職がある中での転職活動はかなり忙しくて準備の時間が十分に取れないこともあります。質問をしっかり用意しておくことでそのようなことを防ぐことができます。例えば、入社後に自分を面接した上司がすぐいなくなる、本国に帰任してしまった、何らかの理由で退職してしまったというケースはそれほどおおくないですが、私のまわりの30人に1人位は経験があるイメージです。自分の上司が駐在者だったらいつ来たのか、いつぐらいまでいるのかなど聞いておけば多少はリスクヘッジになるでしょう。また、入社後に給与アップすれば良いと思っていたが、給与をあげるのが難しい職場だったという例も知り合いが言っていたので、給与があがるシステムがあることと、実際の給与アップした社員の例なども聞いておくと良いです。今の職場で人事体制がしっかりしていても転職先ではそうではなかったというケースもあります。
3. 質問を通して自分をアピール
質問の利点の一つとして、質問を通して自分をアピールできるというのがあります。特に「最後に何か聞いておきたいことはありますか?」の質問の時は内定を確実にするためのアピールタイムです。私がよく使ったテクニックは、「この仕事で最も必要とされる能力/スキルはなんだと思いますか?」という質問です。「世界の各拠点のさまざまな人たちと仕事を進めていく力」だったり「チームワークが大事」などなど、その大事だというスキルに関連する自分の経験をさらっと話せると採用に繋がりやすくなります。
4. 第一印象バイアスを回避
質問が大事な理由の4つ目として、第一印象バイアスを排除できるというのがあります。面接は第一印象が全てではじめの30秒で決まるという話を聞いたことはありませんか?それは面接官にとってもそうですし、候補者が直属の上司となる面接官に対しても第一印象で信頼できる、できないと判断してしまうことを意味しています。
「働き方2.0 vs 4.0不条理な会社人生から自由になれる / 橘玲」の本にはこのように書いています。
かつてのグーグルでは、採用プロセスの長期化が大きな問題でした。求職から採用が決まるまで6ヶ月以上かかり、面接の回数が15回から25回にも達するのは、採用候補者にとって苦行以外の何ものでもなく、採用をする社員も貴重な時間を奪われてしまいます。そこで採用プロセスを見直したところ、面接回数を増やしてもパフォーマンスが向上しないことが分かり、原則4回に減らすことにしました。さらに、面接官がどのように候補者を評価しているか調べると、最初の10秒で得た第一印象を確認するためだけに質問していることが分かりました。(この無意識の自己正当化は「確証バイアス」と呼ばれ、心理学の実験で繰り返し確認されています)。
これでは面接の99.4%の時間が無駄になるため、面接者にはあらかじめ標準的な質問項目を渡しておき、グーグルで成功する適性(一般認識能力、リーダーシップ、「グーグル的であること」、職務関連知識)を持っているかどうかを評価させることにしました。
『働き方2.0 vs 4.0不条理な会社人生から自由になれる』/ 橘玲
あのグーグルがかつては20回もの面接をして第一印象で社員を決めていたというのは驚きで集合知の話も気になりますが、注目したいのは第一印象での判断を避けるためにあらかじめ質問項目を作っていたと言うことです。聞きたいことを決めておくと客観性を高めることができて第一印象だけで判断することを防げるのです。世界で最も頭の良い集団であるグーグルが実践していることなのでマネした方が良いかと思います。
2 転職面接で面接官にするべき質問
1. 質問リストを作る前に比較表を作ろう
まず大前提として、自分が面接を受ける全ての会社で同じ質問をしないと比較ができません。あなたが採用する側でもそのようにするかと思います。私は一番最近の転職活動で、横軸に評価項目、縦軸に選考に進んでいる会社を書いた表を作り、各項目に点数付けして最終的に内定を受ける会社を決めました。このように準備をしておくと、客観的な評価ができるだけでなく、内定が同時にそろわなかったときでも契約書にサインする/しないの判断が迅速にできるというメリットもあります。できれば今の会社も加えて、今の会社の点数を超えなかったら転職しないという選択肢も入れておくと良いでしょう。

例として示した表は私が使っていたものです。数字は適当ですが。重要な項目とそうでないもので点数を5点満点と10点満点にわけています。また、給与については希望給与より多ければ加点としました。今働いている会社よりも良ければ転職、だめだったら転職をしないという選択肢も残しておきましょう。私は誰と働くかと言うのが自分自身の成長と、仕事の充実感に繋がりますので、そこに重点を置きました。また、営業職ですので自分が売る製品や、フレックス等の職場環境も大事です。転職をするときに給料だけを考えるとえてして失敗しやすいと思います。年収が50万上がっても月の残業が30時間増えるなどしたら時給換算は低くなりますし、残業全額出る職場からみなし残業の契約になるときは業務量がどのくらいあるのかという把握も必要です。
2. 具体的な質問の例
前項で示した評価項目ごとに質問を作っていくと各会社で客観的な評価ができると思います。
以下サプライチェーンで営業をしている私が転職活動で用意した質問を書いておきます。多くは会社のHPやIRレポートなどに載っていますので、あらかじめ調べた上で分からなかったものを聞くようにしていました。
会社の経営、商品に関する質問
会社の所有者は誰か? 1人当たりの売り上げ、利益は? 将来性は? 競合の会社は? 他社に比べた製品の一番の強みは? 将来のプロジェクトの現在の受注状は? 営業一人の売上目標は? 新規製品への投資額/率は? 主要顧客の売上額とその内訳は?
面接者(直属の上司)と業務に感する質問
一番大事にしていることは? 業務のKPIは? 見積もり等の作り方は? プロジェクトマネジャーと営業の役割分担は? 責任範囲は? 3-5年後の組織はどうなっているのか?今回の採用の背景は増員? 欠員補充? 新規顧客と既存顧客の割合は? 国内案件と海外案件の割合は? システム提案か部品ごとの提案か? 生産場所は? 代理店との関係は? 品質担当窓口は?
会社の風土、人事的な質問
給与体系や残業代については、聞きにくかったら転職エージェントを使う場合は彼らに聞くことができます。
給与体系、残業代は出るか?それともみなしか?裁量労働か?勤務時間はフレックスに働いているか?リモートワーク可能か?ランチは何時くらいに食べにいくのか?海外赴任の可能性は?出張の多さは?
3. まとめ
いかがでしたでしょうか?よく「仕事は段取りが9割」と言いますが、転職面接も準備が全てと言うくらい大事です。頭の中で考えがまとまっていて、何にどう答えるか、どういう質問をしていくかということが決まっていないと面接時のアドリブで対処するのは不可能です。私が尊敬してやまない社会派ブロガーのちきりん氏の記事を引用します。
意思決定プロセスは情報収集を始める前に考えるべきことです。なぜなら、意思決定プロセスが明確になれば、それに合わせて必要な情報だけを集めれば良いので、情報収集に必要な時間が大幅に短縮されます。(中略)しかしこのプロセスはあいまいなものではなく、文章に落とせるくらい明確にされてないと使えないのです。たとえば、なんとなく「今日はお肉にしよう。中華料理を作ろうかな!」くらいの感覚で買い物に行けば、結局なんやかんやといらない材料や調味料を山ほど買うことになります。一方、「詳細なメニューを決めその料理の作り方を具体的に確認し、手順ごとに必要な食材と調味料をメモにリストアップしてから」買い物に行けば、最低限必要な食材だけを買うことができるでしょう。
P29-30『自分のアタマで考えよう』ちきりん
転職活動をして一生懸命考えに考えて転職先を選ぶのですが、とにかく面接の時間は短くあっという間です。「あんな短い時間会っただけでこれから何年か働く予定の会社を決めるなんて無理!」と思えるほどでした。
面接の時間というのはお互いの相性を見て、かつ自分のクライテリアに合っているかどうかを見定める場所です。転職の意思決定プロセスをしっかり決めた上で必要な情報を面接で質問していくのが理想です。
この記事があなたの転職活動の参考になれば幸いです。
なお面接官からの質問対策も当然しておくべきで、それについてはこちらの記事にまとめましたのでご一読ください。
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